小さい頃に観た『ホーム・アローン』は、
ただただワクワクする映画だった。
一人取り残されたケビンが、知恵と勇気で大人の泥棒をやっつける。
子ども心に「こんなことができたら最強じゃん!」って、胸が高鳴った記憶がある。
母親役を演じていた女優さんが亡くなったと知って、
久しぶりにもう一度観てみた。
そしたら、びっくりするくらい見え方が違った。
完全に親目線だった。
必死で息子のもとへ戻ろうとするお母さんを見ながら、
ふと頭に浮かんだのは、
朝の「服何着ればいいー?」とか「間に合わないから送ってー」という声。
そして玄関で響く私の「早くして!」。
先回りして、急かして、失敗しないように指示する。
わが家のいつもの風景だった。
もし現実で子どもが一人で家にいたら…
いや、そもそもそんな状況を作らないように、
私は全力で先回りするだろうな、と思う。
危なそうなら止める。
失敗しそうなら手を出す。
転びそうなら「だから言ったでしょ」と言ってしまう。
でも、ケビンは違った。
怖がりながら、泣きながら、
それでも自分で考えて、
自分の家を守り抜いた。
笑って観ている子どもたちを横目に、
ハッとした。
子どものために、
全部やってあげることが正解じゃないのかもしれない。
転んで、恥ずかしくて、悔しくて、
それでも「なんとかする力」を、
少しずつ身につけていってほしい。
映画を観終わって、先日の出来事。
いつも受け身な子どもが急に、「これ作ってみたいから、火使っても良い?」と言った。
それ難しいからこっちの方が良いんじゃない?
そう言いたくなる気持ちをグッとこらえて、
今日はちょっとだけ我慢できた。
結果は完璧じゃなかった。
むしろ失敗寄り。
でも、子どもの顔はとっても誇らしそうだった。
明らかに、
子どものレベルアップの音が聞こえた。
次は、
できたかどうかよりも、
「挑戦したこと」をちゃんと褒めてあげようと思う。
口出しを減らして、信じるを増やす。
「大丈夫だよ」
「やってみよう」
「よく思いついたね」
今からでも遅くないはず。
『 ホーム・アローン 』を観た夜、
私はそれを少しだけ覚えた。


コメント